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2019年06月18日

命を育む力強い大きな海 -大きな青い水の中にいると何故だか心落ち着きます-

 危険なのは分かっているのですが、岩礁の外側『アウトリーフ』へ潜りに行っています。
 そこは水深20~30mと言われ、岩場が迷路の様に連なって白い砂の水底へ...
 その水中の崖の斜面、光の当たるところに『珊瑚』達がびっしりと暮らしているんです...

『It’s a wonderful world -命を育む力強い大きな海-(153秒)』


 みなさんは知っていますか?
 『珊瑚』とは岩や植物でもなく、『珊瑚虫(=polyp)』とも呼ばれる小さな動物達のことなんです。
 珊瑚虫は『刺胞動物』と言うイソギンチャクやクラゲの仲間で、身体の中に『褐虫藻』と言うプランクトンの様な生き物と共生していて、その褐虫藻が光合成をして栄養をもらうらしいんです。
 そしてその小さな小さな珊瑚虫達がたくさん寄り集まって『骨格』と呼ばれる自分達の住処を作って、そして出来上がるのが『珊瑚礁』なんです。
 その余剰生産物として、海中には(光合成により)たくさんの酸素や栄養分(珊瑚虫から粘液などの形でも)が放出され、それを食べる動物プランクトン、それを食べる小魚、そして大きい魚、もっと大きい動物などへと食物連鎖がつながっていきます。
 そして珊瑚礁の細かな形が、生き物達の隠れ家にもなり、それを捕食する生き物達をも招き寄せ、本当にたくさんの生き物達の生息域が出来上がるんです。
命を育む力強い大きな海 -大きな青い水の中にいると何故だか心落ち着きます-

 でも珊瑚達の事を、刺胞『動物』って言いましたよね?
 珊瑚も実は捕食者なんです。
 小さいプランクトンなんかを捕まえて栄養にしています。
 そしてニュースでも聞いたことがあるでしょう『白化現象』と言われる大規模な珊瑚の死滅現象。
 体内の褐虫藻が海水温の上昇に耐えられなくなると珊瑚の体内から出ていき、珊瑚自身の白色(石灰質の骨格)になり栄養が取れなくなり死んで行く・・・
 しかし何億年も前に出現して以来、地球の海中で生息してきた珊瑚達、その長い長い期間には過酷な温度変化も環境の激変もあったと思われます。
 その中で現在まで生き残り、生命を繋いできた。
 近年の研究では、白化した珊瑚の体内では変異した褐虫藻を消化吸収したり、残った褐虫藻は適応生存して強くなっていたりと、ただ死を待つだけの弱い存在ではないとの報告もあるらしいのです。
 もちろん、海を自然を汚すような事はいいとは思えませんし、それぞれの生活でできる形の節約などはいい事だと思います。
 でも、自然は人の考えや手の及ばないくらいに強く、深く、そして大きいと思います。
命を育む力強い大きな海 -大きな青い水の中にいると何故だか心落ち着きます-

 深い海に一人潜り、その青くて広い荘厳な空間を一人縦横無尽に泳いでいる時、なんて言ったらいいか分からないんですが身体中、心の底から、笑顔が漏れてくるんです。
 言葉にできるものも持ち合わせていませんが、『大きなものに抱かれている様な感覚』だったり『魚もサメもウミガメも人も、みんな一緒同じ生き物』だったりとか、頭で考えているのが勿体無い様な気持ちになってくるんです。
 今現在は一年以上潜っていないので、また身体を整えていかないと。
 それからにはなるのですけど、海はいつでも待ってくれてますからね。
命を育む力強い大きな海 -大きな青い水の中にいると何故だか心落ち着きます-

『大度浜海岸』やど有から車で20分弱
駐車場有り(ピーク時有料駐車場も有り)
トイレあり


そんな糸満他にも見どころオススメどころ???
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